うまめのめ

ゆるらゆるりと馬に乗ったり関わったりする記録。趣味の乗馬日記ブログです。お馬のイラストも描きます。

【乗馬51鞍目】推し自体が乗用馬として進化している可能性

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記事とは関係ないけれど、虫除けの香りをいい匂いだと嗅いでいたらお馬も少しフレーメンしていたとのこと。やっぱいい匂いだよねー!と嬉しくなりました。

51鞍目の記録というよりは、色々体感したり話を聞いて、「そうだったら面白い」と考えたことについて。

※例によって前置きが長いので、タイトルに書いた本題をサクッと読みたい方は「最近、相棒の動きがとっても良い!」からどうぞ。

 

【前置き】50鞍での変化

始めて5ヶ月、乗って50鞍

乗馬を初めてもう少しで5ヶ月というところ、51鞍目は今やお馴染みになった推しのタガノガジュマルくんに乗りました。

大体ひと月で10鞍のペースみたいなので、1年で120鞍、10年で1200鞍かあ……なんてぼんやり考えたり。

頑張りすぎて燃え尽きるのではなく、できるだけ長く続けたい趣味として始めたので、それくらい続けられたとしたら最高だなと思っています。

 

速歩という走法がどんどん好きになっていく

まあそうやって50鞍を越えまして、未だに気分は初心者な訳ですが。

何かで、正反撞まで行ったらもう中級者って見た気がしたんですけど、乗馬の初心者中級者上級者って「今レッスンで何をやっているか」だけでは測れないと思うんですよね……。

乗ってる馬次第っていうのがかなり大きいだろうし、あと各走法の質の高さとかもあると思うし……。軽速歩がドスンドスンだけど駈歩の馬に乗れているから上級者!っていうのはないと思う。

本当に始めたばかりの頃は駈歩への憧れが強くて、早く駈歩レッスン行きたーい!って思っていたのですが、

ベーシックBCの時にたまたま凄く気持ちの良い軽速歩の感覚を覚えてしまった時から、速歩の精度や質を上げる方に興味津々な感じです。

「人馬一体ってこういうことを言うんだ!!」と鬼教官おじいちゃん馬(ワードさん)に教えてもらったのが今でも忘れられない。

綺麗な速歩って自分も気持ちいいし、お馬も楽そうに走ってくれるのが良いなって……!

正直、速歩という走法がこんなに魅力的だとは思いませんでした。

今はまだ、稀にしかこの素晴らしい感覚で乗れないので常に出せるよう、目下練習中です。

話が逸れました。ブログにあるまじき話の逸れ方をしてしまう。

 

クラスが上がれば上がるほど自分のことだけではなく、馬との共同作業になっていく

まあそんな感じで、これまでずっと自分の上達のことをメインで考えていました。

けれど、まだ半年とはいえ50鞍乗っていると段々最初には見えなかったものが見えてきたりするんですよね。

最初の頃は、その日の馬が乗りづらいのも乗りやすいも原因はだいたい自分な気がしていました。よほどのイレギュラーがない限り。

馬を上手に走らせることができたらそれ即ち自分の上達!嬉しい!みたいな認識。

初心者クラスは指導員さんもそんな風に褒めてくれることが多かったので、馬の状態って今ほど意識してなかった気がする。馬の状態より先に自分の基本姿勢を身に付けることが目標でした。

そしてベーシックBCに登場するお馬達もそこまでその日によって大きく変わるような感じでもなかった。ガジュマル以外。そもそも指導員さんやスタッフさんが調馬索や追い鞭を使って制御してくれるので……。

けれど、調馬索を卒業したベーシックA以降はいよいよ馬とのコミュニケーションや、時分が馬の状況を把握するという試みが始まったような気がします。

前置きが非常に長くなりましたが本題へ行きます。

 

最近、相棒の動きがとっても良い!

この頃、もうずっと勝手に相棒にさせて頂いてるガジュマルの動きがすこぶる良いです。

2・3週間前あたりから、乗る度に何だか調子良い?って感じ。

洗い場ではゴネたりイタズラしたりってある日もあったのですが、馬場に出てからの動きが申し分ないのです。

 

元々は小柄で足が速くない馬

これが、元からそういう馬だというなら何のこともないのですが、ガジュマルであるということがミソ。

ブログとかインスタとか見てくださってる方がいたとしたらもう耳タコだと思うのですが*1、彼は小柄な上に小股走りな子です。

恐らく一番はベーシックBCレッスンに登場することが多い子です。ベーシックBCで乗った時はサークルが小さかったのもあって、足の速さと前進気勢にびっくりしました。あと、些細な雨と風で全く別馬に豹変することにもびっくり……。

そんなガジュですが、軽速歩の発進・継続がテーマのベーシックA以降になると、軽い馬・足が速い馬・体格が大きい馬が登場し始めるので一転、「足が遅い馬」の烙印を押されてしまうのです……。

実際、ベーシックAの1鞍目では、全く前の馬についていけなくて、最早絶望感すら味わいました。

「レベル、違いすぎない?」と……。

 

↓その時のレッスンの記事はこちら

umamenome.hateblo.jp

 

上のクラスに行くと前の馬に追い付けなくなっていた

けれど、なんだかんだでそんなベーシックAでもマイアイドル・ガジュから離れることができず、今と同じように選定馬半分専用馬半分で乗って、みきわめもガジュマルで通って今のベーシック馬場クラスにいます。

この先のレッスンは、ガジュマルで出るのがますます厳しくなると聞いていました。

実際、ベーシック馬場に進級したての頃は馬に早く走るよう要求するのに必死で、他の扶助がままならないことが多く、それでも前の馬からやや遅れ気味になってしまったり、前の馬の遅れに合わせて誤魔化したり……。 

 

その上毎回ゴネられるのでヘコむ

しかも、馬場に出る前や、馬装を終えて厩舎や洗い場から出ようとする時にめちゃくちゃゴネる……。結構強めの力で何度もゴネられました。

目を細めて顔を寄せて甘えてくるのが可愛いけれど、それをやられると高確率でゴネて止まるのでなんかもう素直に喜べない。

それで、馬場に出れば前述のように無理やり走らせないとレッスンにならないので、なんかもう毎回何かしら落ち込んでいました。

そんな感じで、ちょっと前までは「そろそろ愛だけで乗るのも限界なのかなあ……」なんて考えたりしていました。

ガジュが

「君に連れて行かれるといっぱい脅されて早く走らせられるから嫌だよ!」

「あっちの広い馬場には行きたくない!」

って言ってるような気がしてしまいました。

「もうこの子を下手な自分がベーシック馬場へ連れていくのはやめた方がいいんじゃないか?」

「仲良くしたいだけなら、可愛い顔が見たいだけなら乗らないでおやつだけあげてればいいじゃん」

と、今思うと悲愴感しかない考えになってました。*2

 

記事に書いてたのは43鞍目の前半かなー。

結果的に43鞍目は光明が見える内容になりましたが、それ以前はこんな感じのがしばらく続いていて、あえてガジュマルを回避していました。正反撞の感覚を掴みたかったのもあって。

 

一転、最近は軽くて乗りやすい

けれどここ最近、やたらガジュの調子が良い。前進気勢がすごい。

というか、とっても乗りやすい!

専用馬取って金で慣れを買っているんだから当たり前だろってツッコミは痛いのでやめてください。実際その通りです。

でも、どうにも自分の慣れだけじゃないような気がするんですよね。

最初は本当に拍車で強烈に押したり、長鞭を振るわないとついていけるスピードで走らなかったのが、ここ最近はとても張り切っていることが多く、そこまで強い扶助を使わなくて済むようになりました。長鞭は当てずに済んでいます。

なんか、軽くなった気がするんですよね!

以前はベーシックBCの小さい丸馬場以外ではやや重い馬なように感じられていたのですが、最近はすごく軽いんです。

少しの扶助で動いてくれて、馬が察してくれている感じがします。以前にも増して、何をするのか馬自身が分かってくれているような。

苦手な加速も、舌鼓の合図で脚扶助を補助すればかなり加速してくれるように。

むしろ、以前と同じような扶助をしていると前の馬との距離が詰まってしまうほどです。なので、急かして頑張らせる扶助だけではなく、足の速い馬にするような「そんなに頑張って前に出なくていいよ」という扶助もしっかり入れていかなければ!

頑張って走らせる扶助ばかり頑張ってきたので、ガジュマルにやるのは少し不慣れですが次回以降試してみるのが楽しみでもあります。

 

時期で言うと43鞍目の記事の後半らへんから。 

 

 

張り切って元気に走ってくれる

何より、レッスンで張り切って走ってくれるのが一番嬉しいです。

嫌々な態度のお馬に当たることも少なくないので、そこは割り切ってレッスンを受けるのですが、やっぱり自分からハツラツと走ってくれるに越したことはない。嬉しい。こっちも元気をもらえる。

レッスン中はちょっと落ち着いてって指示出さなきゃいけない時もあるけれど、そのやる気は本当に買いたい……。

 

この辺(47・48・49鞍目)がまさにそんな感じでした。

馬自体が乗りやすい馬になっていってる可能性

「ガジュがどんどん乗りやすくなって、馬の方も調子良さそう」ということをフロントで言ったら、同じくガジュマルによく乗るスタッフさんが「ですよね!」と同意してくれました。

そのスタッフさんも、ガジュがどんどん乗りやすい馬になっていってると感じるそうです。私だけじゃなかった!

「最近色んな人が乗るから、ガジュマルくん自身も乗りやすい馬に変わっていってるのかもしれないですね〜」とのこと。なるほど……。

確かに、私が始めたばかりの頃はいつだって予約が取れたガジュは、いつからか超人気馬になっていました。予約が取れない時も割とあります。

結構雨風に敏感なのと、小刻みな激しめの縦揺れがする乗り心地なので、最初の頃は人気があるのが不思議だった……ごめんね……。*3

それはそうとして、ガジュマル自身が乗りやすい馬に変わっていってるという可能性はあまり考えていなかったので、そのスタッフさんの言葉は少し驚きでした。

確かに、「関わる人全てが調教者」って言葉は乗馬について調べているとよく目にします。

自分自身も、「乗馬のお馬も上のレッスンに参加すればするほど成長したりしそうだよね」と何度となく考えたことはあります。

でも確かに、ガジュマルは以前よりもベーシック馬場レッスンで走ってるのを見かけるようになったような……?以前からこうでしたよ?と言われてしまったらそれまでですが。

 

本当のことは分からないけれど、

もしも、私の乗り手としての乗馬が上手くなるのと同じように、大好きな相棒も乗用馬として成長し続けているのだとしたら嬉しすぎる!かっこいい!

 

そんなことを思っています。

これからも頑張ろう。

*1:いらっしゃったらありがとうございます!

*2:でも多分この先乗馬(馬術)を続けていたら何度もこの考えにぶち当たりそうです…

*3:正直最初の頃の自分には合わなくて、愛だけで選んで乗ってました。今は本当に乗りやすいけど!