【46鞍目】一番大切に持っていたいのは「馬が好き」という気持ち
最近上達へのモチベが高くガツガツしていて、どの馬で練習を進めたらいいか悩んでいたけど、騎乗前久しぶりに推し馬とゆったり触れ合ったら「この『可愛い!大好き!』って気持ちに正直になればいいのでは?」と一度立ち止まって考え直した話。やっぱり推しがナンバーワン!
45鞍目(アンボワーズ)は後日に飛ばして、46鞍目のタガノガジュマルくん(推し馬)に乗った日記から。
最近、正反撞や馬が楽そうに走ってくれる軽速歩のコツを掴みかけていて、上達へのモチベーションが高いというか、「このまま固めてモノにしたい!!」って気持ちが強くなっていました。
毎回思うようにはいかなかったり、逆に思った以上に上手くいったりだとかで、一進一退しながらも毎鞍毎鞍何かしら勉強になって、できることが少しずつ増えていっている実感があります。
前回みたいに完全に反抗されても、そういう時の対処を勉強できるだけ得した気分がするんですよね。他の馬ではなかなかこうはならない……。
- 今回の騎乗でできたこと
- まだどの馬で練習していくか迷っていた
- お馬選定ガチャで推しを引き当てる
- 今日の推しの様子
- 「甘えてくる≠信頼されている」
- 好きな馬に乗るのが一番だと思った
- 【おまけ】推し馬がみんなから愛されていて幸せ
今回の騎乗でできたこと
・舌鼓の強弱・速さで馬に「もっと速く走って」と促すことができた
前回らへんから舌鼓を積極的に使っています。加速してほしい時に、大きめの音で速い舌鼓をすると加速してくれて「おお~」と感心。余裕がなくて脚扶助を上手く出せない時にも有効だと思いました。
指導員さん達の舌鼓の音にもっと近づけられたらもっと効きが良くなるのかも?練習してみます。
・長鞭を振るわずに済んだ
使うことをためらってはいけないものですが、使わずに動かせるとやっぱりなんだか嬉しいです。いい子にしてくれてありがとうね。
・初めてこの馬で正反撞ができた
縦揺れがきつい馬ですが、初めてお尻が跳ねずに正反撞の継続がちょっとできました。進歩を実感できたし、何より「この子でも正反撞で乗れるんだ、無理なことじゃないんだ」という嬉しさがありました。
まだどの馬で練習していくか迷っていた
なんだか前にも書いたような気がするのですが、最近どの馬で練習するかに悩んでいました。
「やっぱりオール選定馬でランダムに乗る方が『どんな馬にも動いてもらえるようなライダーになりたい』っていう自分の理想に近い形で上達していけるよなあ」
「でも専用馬のメリットは『同じ馬で練習すると上達が早い』らしいから、まずは基礎を専用馬で固めてから選定馬ガチャで乗るようにしてもいいのか……?」
「だけれどそのやり方しているとどんどん進級して、『また新しいこと練習するから専用馬で……』ってなって永遠に専用馬使うことになってしまいそうだ……」
「しかしガジュマルには定期的に触れないと心が死ぬ」(重要)
とらへんの考えをグルグルしていました。
クラブには専用馬での練習をお勧めされるんですけどね。まあ有料だしね……。
今までは基本的に週1回2鞍のレッスンで、【専用馬1鞍/選定馬1鞍】と決めて乗っていたのですが、
ベーシック馬場からはこれまで専用馬で乗っていたガジュマルがいよいよ適性的にギリギリみたいで*1、実際何だか大変そうに走っているように見えるし、馬場に引いて行こうとするとめちゃくちゃゴネるのが気になっていて、
「あそこ行くとせかされて速く走らないといけないからやだよーって言ってるのかな……」*2
「専用馬取るなら取るでそろそろパートナーを変えた方がいいのかな……」と悩んだりしていました。
あと、縦揺れが少しきついので正反撞の入門としてはちょっとハードモードなんですよねー。
あえて他のお馬を専用馬で試したりして、ちょっとガジュ離れを試みていました。
お馬選定ガチャで推しを引き当てる
今日のレッスンもそれで、アンボワーズ(専用馬)と選定馬で取っていたのですが、朝行って受付して伝えられた2鞍目のお馬は何と「ガジュマルくんです~」とのこと。
な、何者かの操作を感じる……!!(多分これで3回目。指導員さんかな……)
フロントの方もちょっとびっくりしていました。
久しぶりに他のお馬乗ってみたかったなあと思いつつも、やっぱり大好きな馬なので嬉しいものは嬉しいです。
あと、さすがに3度目にもなると選定した人はもしかすると私のガジュ愛を汲んでくれているのかなあと感じて、それがシンプルに嬉しかった。
専用馬で取ったアンボワーズが、ゲームで言えば修行のためのハードコアモードでのプレイって感じなので、癒し枠感もあります。脳を鍛える大人のDSトレーニングにおける細菌撲滅みたいな?……例えが分かりにくい上に上手くないですね。
今日の推しの様子
初めて洗い場で推し馬を激写しました
まあそんなこんなで今日もふざけて舐められ遊ばれつつ、前回よりはまだマシな感じでアンボとの45鞍目のレッスンを終えまして、どこかの洗い場に繋がれているガジュを探しに行きます。
扇風機の前にいました。
というか君、馬場で風が吹くと騒ぐけどこの風は大丈夫なのね。
自分の予測の範囲外で突然吹く風とか音とか刺激(雨粒)がダメなのかな?これは風が出る機械だって分かってるから大丈夫とか?
でも、風そのものと言うよりは風の音で騒いでいるらしいから、単純に扇風機がそこまでうるさくないってだけかな。
今日は初めてスマホを持って洗い場まで行ったので写真があります。
いや流石推し。私のヘボ写真でもこんなに可愛い!!
これは装鞍が終わった後に、時間に余裕があったので撮った写真ですが、見つけた時に「うわやっぱりかわいい!!!」とテンションぶち上がってしまい、装鞍がまだなことを忘れてしばらくデレデレしていました。前のレッスン出てたし頭絡ついてたから油断していた……もっと周りを見ましょう。
ガジュマル先輩は最近、ブラシかけや馬装をしているとお口をモグモグして舌をペロペロ出す仕草をする。
調べたらこれは親愛や受容の仕草or自分の緊張をほぐして落ち着かせようとするための仕草らしい。
穏やかな雰囲気だったから前者のモグペロであってほしいな……!
今日は馬房から引き出す必要がなく頭絡ももうついていて、いつもより時間があったのでせっかく持ってきたスマホで今まで撮りたかったけれど撮れなかった分写真を撮りました。
元々の撮影技術のヘボさと、馬を前にして撮るのにテンパったのと、黒鹿毛に逆光という残念クオリティ。だけれど推しは可愛い。
これは撮ってたら寄ってこられてテンパってシャッター押した時のヘボさ満点ショット。だけれどこの瞳が私を狂わせるので宝物にします。
馬装に協力的な優しい子なんですけど、人懐っこいというよりはミステリアスな雰囲気だなあというのは第一印象から今まで変わっていないです。不思議な雰囲気がある。
馬場への移動の待機中とかにぴと……と静かにくっついてくるのが前から愛おしくて仕方ないのですが、この頃気が乗っている時(?)は繋いでる状態でも近くにいるとすり寄ってきてくれるのでとても嬉しいです。
ついいつも撫でやすい鼻を撫でてしまうのだけれど鼻を撫でられるのはあまり好きじゃないみたいでいつもそっとかわされる……。顎下とか首とかも撫でてみてポイントを探しているんですけど、イマイチ彼の好きなポイントが未だに分かりません。もしかすると撫でられること自体そこまで好きじゃないのかもしれないし。
最近困っている推し馬の癖
あと最近困っていることは、洗い場からぬるっと抜け出そうとすることとと、馬場へ出ようとするとゴネること……。
洗い場から抜け出そうとする
前者は、洗い場に繋ごうとするとぬるっと前に進んでどこかへ行こうとするんですよね。馬装にはクラブ内一等賞レベルで協力的なのに……。
これは新馬調教で教わったように、引き手や手綱を掴んで顔を近づけ、目で目に圧をかけて「そういうことしちゃダメだよね?」と冷静に言うと後ろめたそうに目をそらして、次はやらないでくれます。
2回目はイタズラしないでちゃんと洗い場に止まってくれたら、その時はしっかり褒めてあげる。もちろん最初からイタズラしないでほしいのですが、言ったらちゃんと分かってくれるから偉いなあと思います。
できればこの繰り返しで学習して、最初からやらないようになってほしい……。洗い場で止まらずに勝手に前進されると焦るんですよ……。足踏まれるかもしれないし。
馬場に出ようとするとかなりゴネる
後者はなんならベーシックBCの最後らへんから兆候はあって、ベーシックAでも馬場に出る時にゴネたり寄り道したりしていたのが、ベーシック馬場でも続いている感じ。感覚的には進級してから悪化しているような……。
小柄でちょこちょこ小股走りをするがゆえに足が速くない彼に
🐴<「速く走らなきゃいけないレッスン連れて行くんでしょ?やだよ!」
と言われている気分になっていつも心が痛むんですよね……。
乗ってしまえばこちらの要求に頑張って応えようと、張り切ってチョコチョコととても健気に走ってくれるので、厩舎や馬場の出入り口で最後の抵抗って感じなのかなあ。
ただ単に、「なあなあな関係だしこの人なら許してくれるんじゃないか?」と試すようにゴネているのだ、と思わないとやっていられないです。行きたくないよね、ごめん……って感じる自分を押し殺していつも引っ張っています。何が正解なんだろう……。
毎回毎回ゴネられるのがそろそろつらくなってきたので、どうしたらゴネないでくれるか知りたいです。「結局自分が上手くなってもっと乗馬において信頼される方向性で好かれるしかない」に帰結するのか、それともあまり得意じゃないレッスンに出している以上、ある程度は仕方ないことなのか。
でも結局は自分次第な気がする。ゴネて嫌がっているのが可哀想で申し訳ないから乗るのをもうやめてしまうのか、それでもこの子に乗りたいんだと自分を通して引っ張っていくのか。
「甘えてくる≠信頼されている」
ガジュが体を寄せてきてくれるのがとても嬉しくて、最初の頃は「心を許してもらえたのかな」と思っていたのだけれど、それは乗馬における信頼とイコールではないなあと最近思っています。
これまで当たった馬での例
グッドホープくんというちょっと怒りっぽい大き目の男の子に当たった時、レッスンの出発前に洗い場から外したら、目を細めてぴっとりとくっついて甘えてきてくれてギャップ萌えに苦しめられたのですが、レッスンでは全く動かせなかった。
あと、今まで当たった馬の中で一番ベタ甘えで隙あらばくっついてきたカスティールにしろ、鞍上も超いい子ではあるんですけど、なんとなくこっちの扶助を信頼して走ってくれている感じはしないんですよね。「このレッスンでやることはこれ」という自分の感覚と指導員さんに忠実って感じ。
かなり前にベーシックAの2鞍目で当たったパッションお兄さんとかもそうだったな〜。
前の鞍で全然上手くいかなくて凄く落ち込んでいた時に乗ったら、もう全部自分でやってくれて私は本当にメリーゴーランドに乗ってる子ども状態だった。おまけに下馬したらぱむぱむってこちらの手を唇ではんで遊ぶお茶目さも見せてくれてとても癒された。
優しくて爽やかな遊園地の係員のお兄さんって雰囲気がしました。
ただ好かれたいだけだったら乗らない方が楽だけれど…
そもそも馬に好かれて甘えられたいだけだったら、乗らないでおやつだけあげていれば、ベタベタぴとぴとといっぱい甘えてくれそう。(乗馬クラブの馬なので、実際は乗らないと触れ合う機会もない訳ですが……)
でも、人を乗せて走っている時の馬は、自分の身の安全を乗り手の人間にゆだねる訳だから、騎乗技術(自分を守ってくれるか)に長けていない人は、どんなに好きな相手でも、日ごろ良くしてくれる人でも不安なんじゃないかな。
人間に置き換えたら、免許を取ったばかりの仲の良い友達の車に乗るのが超絶不安的な……。
なんなら、仲の良い友達の仮免練習中の車に乗ってって言われて、お断りする感じかも。あなたのことは好きだけれど、それとこれとは別。命に関わることを委ねるのが怖い。嫌。的な……。
結論:結局上手くなるしかない
なので、乗馬において馬と仲良くしたい・信頼されたいというなら、シンプルに自分が上手くなるしかないのだなあと書いていて思いました。この人になら委ねてもいいと馬に思わせるような騎乗技術を身につけたい……。
趣味にしては志が高くて挫折の要因になりかねない気もしますが、そうじゃないと上手くいかないもんね。
ガジュマルに関しては、本人(馬)の足が速くなくて広い馬場が苦手そうというのがノイズになっているけれど、多分人間(私)がもっとうまくやればもっと速く走れると思うんですよね。まだいっぱい邪魔してると思う。
前回掴んだ軽い軽速歩の感覚は今日はどこかへ行ってしまっていたけれど……。
よく考えたら、ベーシック馬場の次の初級馬場でガジュマルを前から遅れずに走らせていた人を以前見かけたことがあった。
今は難しいことを考えてあれこれ他の馬に手を出したりせず、今までのスタイル(ガジュ/選定馬)でとりあえずはその人レベルを目指したらいいのかな。
好きな馬に乗るのが一番だと思った
でもこの日は何よりも、久しぶりに触れ合ったガジュがすごく可愛すぎて、やっぱり大好きだと感じた。頭でごちゃごちゃ考えず、「この子が大好きっていう感覚に素直になればいいんじゃないかな」と思いました。ガジュの適性が…とか正反撞はガジュでやりにくいから…とか余計なこと考えすぎてた。
アンボワーズだと正反撞が結構できるようになってきたのですが、この日のレッスンではガジュマルに乗っていても「あれっ?今正反撞で普通に乗れているな」って感覚が初めてありました。指導員さんにも確認したけれど、正反撞で乗れない馬っていないし、あくまで「やりにくい」ってだけなんだなって。
ただ、この日は先頭でのレッスンだったので、いつもの悩みである「前から遅れないように」という意識を持たなくて済んだというのもあるかも……。多分本当だったらもっと速く走らせた上で正反撞・誘導からの手前変換をしなきゃいけないんだろうなあ。
ガジュマルは先頭での誘導をしにくいと聞いていたのですが、ちゃんとやってくれました。ただ、この日はどうしても曲がる時に一度常歩に落ちてしまって、曲がった先でもう一度速歩を出さないといけなかったので次からの課題はここだな。速歩のまま曲がらせたい。内方脚の精度もまだまだです。
……と、まあ、また書いている途中で上達の方面で「こうしなきゃああしなきゃ」っていう考えに陥ってしまっているけれど、あんまり難しく考えないで好きな馬とのコミュニケーションを楽しみたいなあ……。技術向上を頑張りすぎて、長く続かない趣味になってしまうのが一番怖いです。続けられないと上達もないんだけれどね。難しく考えず、まずは楽しく続けたいな。今もいっぱい楽しいけれどね。
どの馬に乗っても結局楽しいし可愛いって思うんだけれど、その中でも特別だと感じるお馬がいるんだったら、今まで通り素直にその子を毎週1鞍指名して練習するでいいんじゃないかなって結論になりました。
あちこち専用馬つけてたらキリがないっていうのもあるしね。どの馬に乗っても上達の糧にはなるのだから、指名料は特別に好きな推しに宛てよう。正反撞だって、根詰めて練習しなくてもそのうち当たり前にできるようになるでしょう。
週1のサンデーライダーではあるけれど、ガジュマルのもっと良きパートナーになりたいなあ。一目惚れの直感に従って練習を続けていこうと思いました。
【おまけ】推し馬がみんなから愛されていて幸せ
最後に全然関係ない推し語りをする。
ガジュマルくんってやっぱり静かで優し気なオーラがあるのか、一般見学の子供に大人気なんですよね。引き馬してると「あっさっきの子だー!」「かわいいー!」って声が聞こえてくることがたびたびある。
この日も、レッスンが終わった後に厩舎内でお馬の観察をしていたら、家族連れの方がガジュの馬房の前にいて「がじゅまるおいでー!」って女の子がお母さんと一緒に一生懸命呼んでいてすごく和んだ……。「かわいいー」って……。
だよねえ、ガジュマル最高に可愛いよねっ……!!って内心でうんうん頷いていました。
ガジュマルファンの会員さんとお話ししたことも何度かあるけれど、やっぱりいいよね……!!ってなる。人気ある時は本当に人気のある馬で、何故か専用馬が全然取れない時もありました。この時は推しがいろんな人に愛されていて嬉しさ半分、会えない寂しさ半分だったなあ。
……やっぱり可愛さの半分も伝わらないような写真しか取れないけど。
これからもよろしくね。