うまめのめ

ゆるらゆるりと馬に乗ったり関わったりする記録。趣味の乗馬日記ブログです。お馬のイラストも描きます。

【乗馬55鞍目】15鞍前には動かせなかった馬と雨の中の再戦

前回トラウマを与えられた栗毛のお嬢さん・ミレニアムに15鞍越しのリベンジです。果たして結果やいかに。

本日の配馬

今日の乗馬は
54鞍目 カスティール(3鞍目)
55鞍目 ミレニアム(2鞍目)


そんな54鞍目のカスティールも練習馬としてよくオススメされるだけあって流石の乗り心地だったけれど、個人的に今日の主役は55鞍目のミレちゃんでした。
 
54鞍目の記事は余力があったら描きます……。
カスティールは「とても軽くて乗りやすい馬・超ハンサムな尾花栗毛・人懐こくて馬装がしやすい」というヤバい馬なのですが、それ故にレッスンのインパクトは他の馬の方が強くなりがちな気がする……。同じく優等生でオススメ練習馬のステップもそう。
馬が前へ前へと何もしなくても勝手に走ってくれるから、扶助を工夫したとかいう感想も出にくいというのもあります。彼らのことももっと深く感じ取りたいものです。
 

2鞍とも選定馬で上達特化に

ちなみにどちらも選定での騎乗でした。

クレインの専用馬は上達にオススメのシステムらしいですが、個人(素人)的には専用馬を使わないで色々乗る方が汎用的な乗馬スキルそのものが身につくと思っているので、上達に集中したい時は専用馬は取ってないです。

専用馬取る時はほとんど推しを愛でたい時ですね。がじゅまるさん。

あとはみきわめ前とか、何か特に集中して練習したいことがある時とか。最近だと正反撞の感覚を掴みたくてアンボワーズやカスティールを取ったりしてました。

でも、レッスンの状況的には専用馬で指名した日に狙った練習ができるとは限らないので、やっぱり普通に練習するなら選定でいい気がします。営業妨害じゃないです、許して!

 

「ベーシックA&馬場」というレッスン

今日のレッスンはどちらも「ベーシックA&馬場」という恐らく今の季節限定のクラス。

私の現在地点はベーシック馬場ですが、このA&馬場レッスンはその日の参加メンバーによってレッスンの内容をA寄りにするか馬場寄りにするか決めるそうです。まあ、やること似てますもんね!

いざ馬場のコースを見た時はベーシックAの丸馬場。内ラチのある狭めの丸馬場だと馬も安定して走るので、余裕が生まれてフォームも崩れないんですよね……。

今の自分の課題は角馬場での速い速歩でも綺麗で安定したフォームで乗るということなので、「角馬場で慣らしたかったなあ…」という気持ちが正直ありましたが、急がば回れ!それはベーシック馬場レッスンの時にやりましょう。

それに、このクラスで正しいフォームを今以上に身体に浸透させればきっと上のクラスへ行っても崩れにくくなるはず……。

正反撞を使って走ったり、外ラチ沿いを走らせたりして良いとのことなので、ガンガン馬場の内容を練習していきますよ~。馬のペースを抑える練習もしたいです。

 

前回全く動かずトラウマを与えられたミレニアムが相棒

さて、ミレニアムの話に戻ります。 

最初選定馬を聞いた時は「ついにリベンジの時が来たか……」と累計2鞍目のミレニアムに気が引き締まっていました。
前回ベーシック馬場の角馬場で乗った時は全然速歩出せなかったんだよ……。最後には心も折られてザ☆敗北って感じでした。

 

その後、この敗北から15鞍の間に他の人が走らせているのを見たり、馬房の前でアイコンタクトができたりと、「次はもっと仲良くやりたいなあ」と心境が変わったり。

 

レッスン前、雨の降る屋外洗い場にて

そうして迎えたミレちゃん2鞍目は雨が降る中での最終レッスン。

レッスン前に雨足が強くなり、屋根のない洗い場にいたミレちゃんは、前掻きや首振りで訴えかけていました。

見たところ、屋根ありの洗い場はどこも空いていなかったのですが、スタッフさんもミレニアムのことを気にしてくれていたのでどこか空くか確認してくれるとのこと。

けれど、その間にも雨が強くなってきて

「誰か!誰か助けてよ!!」

とでも言うように、どんどん前掻きや首振りが必死で激しいものになっていく様子が、気の毒で見ていて少しつらくなってしまった……。

同じく雨ざらしでも、近くのモンタリーやショウナンガレオンくんは特にノーアクションだったのですが、ミレニアム単体の動きだけを見ると本当に可哀想で……。

「早くどこか空いてくれ〜……」

「もういっそ、屋根ある所まで引いてレッスン始まるまで待機していたい……」

と思うくらい。

その後、ようやく一頭馬房に帰るとのことだったので、無事屋根付きの所へ移動。

良かったね……と心の底から安心しながら、嫌がらない程度に身体を拭いてあげました。

 

やる気がある時は文句なしの動き!

結論から言うと「今日のミレニアムはよく動きますよ!」という前評判通り、大変やる気に満ち溢れていて動きも完璧でした。前に乗った人が上手く動かしていたのかな?
 
常歩までは軽くて好調だったのは、前回角馬場で乗って打ちのめされた時も同じだったので油断しない。
歩度の詰め方もばっちりで、いざリベンジの速歩発進!


……と、思ったら尻っぱね!
「ええええ……ここまで好調だったのにまたダメなのか……やっぱりフォームが気に食わないのかい……?」


と、思いきやその後、ダッと速い速歩で走り始めた。
むむ、これはアンボワーズがやるような「わかってるっつーの!」という反抗?


と思いきや、後ろのワンズくんとの距離が詰まりすぎていたらしく、怒って蹴ったとのこと。
自分の乗り方に自信がない私は「本当かな~」って半信半疑でしたが、その後は反抗も無視もなし。鞭が必要になることはありませんでした。完璧だね!

 ちゃんと発進ができれば特に問題なく走れる馬です。舌鼓も聞いてくれるし、脚への反応も💮。前回と同じ馬とはとても思えませんでした。とても良い子で、リベンジのことなんてすっかり頭から抜けていました。


「拍車はつけてもいいけれど、そこまで効果がない…」とのことだったのと、「拍車で怒るって話なかったっけ?」という記憶から、拍車なしで乗りましたが、大正解でした。拍車に頼らず純粋に脚で馬を動かせると何だか自信になるので嬉しいんですよね!
 

軽速歩のフォーム

そんなこんなで軽速歩は特に問題なし。手前の合っている状態もようやく完全に判別できるようになったしね。
歩度の伸びた速歩になると、私の足が前に流れる形で少しフォームが崩れるくらいでした。
むしろ、狭い丸馬場や歩度の詰まった速歩ではフォームは問題ないけれど、速い速歩(ベーシック馬場レッスン)になると崩れるということが明らかになったので良かった!

やっぱりそうか、歩度の伸びた速歩のスピードに体がついていけていないんですね……。

これは広い馬場での慣れとフォームを保つ意識で改善するしかなさそう。でも、元々癖になってる姿勢がおかしいって訳じゃないみたいなので安心しました。
 

正反撞について

少し縦揺れがきつく感じて正反撞で乗るのがとても難しかった……。
頑張ったけれど上手く反動を抜けなかったので、正反撞はまだまだ練習していかないといけません。座学の方でコツを色々調べなおしてみよう……。

 
内方脚・外方脚の使い方がとりあえず固まった

これがこの日一番大きかったです。
これまで「…?」と思いながら色々試していた内方脚の使い方はとりあえずこの鞍での経験で固まった感じがしました!
レッスン終わり間際の常歩時に、脚だけで外側内側にジグザグ誘導する練習をたくさんしてみた。遊び半分で楽しくやってました。
内行ったと思ったら外行かされて(しかも自分だけ)と、馬からしたら全く意味の分からない動きの指示だったと思うけれど、何の文句もなく動いてくれたのが偉かったよ~~~!!
 
内方手綱や開き手綱はせず、
・[前提]進行方向に馬の顔と手綱を持つ拳を向ける。目線も進行方向へ
・内方脚・外方脚の扶助
 
というシンプルな動きなのに恐ろしいほどスムーズに走る位置を変えてくれたのでびっくりしました。
 

馬への指示はシンプルイズベスト

手綱を開いたり引いたりしていないのに、脚だけで馬が左右に移動してくれる様はまるで魔法使いになった気分だった……。馬ってすごい。
逆に、常歩で姿勢を整えた上でシンプルに脚だけで合図をしたから馬によく伝わったのだと思います。無駄な動きが少なかったのかも。
上手くいった時はいつも感じるのですが、馬への扶助は結局シンプルイズベストなんですよねー。
で、そのシンプルイズベストな指示を出すには人間がパニックにならず冷静でいる必要があるんでしょう。
冷静に、ピンポイントで分かりやすい扶助を出せればお馬にも好いてもらえそうです!

 

内方脚・外方脚の使い方のポイント

・基本はふくらはぎだけで馬のお腹を押して行きたい方向へ馬を進ませる
イメージは馬装などで馬を横に押す時。壁を作って、自由な方向(行きたい方向)へ逃げるようにする
 
・ふくらはぎだけでなく踵も当てるとプラスで加速の効果
要は発進・加速の扶助も同時に出していると馬は受け取るので、片足だけでも踵が当たると馬は曲がりながら加速する
なので、
加速はいらない時・少しの合図で聞いてくれる時 → ふくらはぎだけで押す
同時に加速もしてほしい時・なかなか曲がってくれない時 → 踵も当てて強めに押す
 
・普通に内(外)方脚で効きが悪い時は、反対側の脚を少し浮かせてそちらに逃げるように誘導する
 
なんか、ここら辺の合わせ技が最高に面白いです……。


ミレニアムちゃんの誘導があまりにスムーズすぎたので、今まで効いていないと思っていた扶助は実は馬に無視されていただけ説が出てきました。
でも、馬の機嫌が良い&常歩時(&あとベーシック馬場の角馬場より狭いベーシックAの丸馬場だから…?)だからできたことだとも思うので、速歩でもこれくらい落ち着いてシンプルに出せるようになりたいですね。そのためには正反撞ももっと余裕を持ってできるようにして……。
うーん、もっと上手くなったらもっと楽しくなりそうだ。方向性が見えてきたからあとは練習したいな。上達したいです!

 

とりあえず、いろいろ教えてくれて走ってくれたミレちゃんに感謝です。

角馬場やこの先のクラスで会った時もどうかよろしくね。